スマートフォンの作り方
スマートフォンを設計する際に、どのように部品を配置したりするか大変重要になります。
現在、2013年に出荷されたスマートフォンのうち、1/3以上がチップベンダーのリファレンス・デザインに則って設計されています。
200ドル以下の端末では、この割合が69%に上ります。
これは、設計による差別化よりも価格優先の戦略によるところが大きいようです。
現在では、エントリーレベルのスマートフォンではNokia、サムスン、HTC、LGなどもこのリファレンス・デザインを使用し始めています。
なお予想では、2019年までにスマートフォンの出荷台数の2/3以上がリファレンス・デザインに基づいた設計になると予想されています。
さらにそのうち23%は200ドルよりも高い価格帯のスマートフォンであると予想されています。
なお、ハイエンドモデルでもリファレンス・デザインは存在しますが、これは受け入れられないと予想しています。
それは、ハイエンドモデルになると部品もしっかりとメーカが管理しているためです。
スマートフォンも急速にコモディティ化が進んでいるようです。
テレビと同じように、メーカによらずほぼ同じ程度の製品が大量に供給されるようになった場合、また価格競争に陥ると思われます。
この時、しっかりと日本のメーカは生き残れるのでしょうか?
[ソース:digitimes]
ディスカッション
コメント一覧
技術的には防水防塵対応の辺りが最後の砦になりそうです。
最大の障壁は今も昔も言語の壁になるのではないでしょうか。
スマートフォンは言語対応が品質に直結する部分が通常の利用でもそれなりにあると、海外メーカー製端末を使ったりして感じています。
情報機器は勢力図ががらっと塗り替えられてしまうことがありますので、遠い未来はどうなるのか想像もつかないです。
ハード的には、防水防塵でほぼ完了でしょう。
後は対衝撃ですが、これは日常にはいらないし・・・。
そういえば、iPhoneのディスプレイが割れているの使用している人はよく見かけますが、Android系はあまり見かけないのはなぜでしょうか?
恐らく今後はさらにソフトでの差別化が進むでしょう。
ただし、ハードの差別化は厳しくなったと思っていると、ノキアのようにあっという間に首位から転落ということもあります。
2,3年後はともかく、5年10年後はまったくわからないというのが正しいのでしょう。
低価格端末はアップルがiPod nano的な低価格帯のiPhoneを出したら強い存在感を発揮できそうな感じもします。
もしアップルが本気でスマホ市場を支配したいならば、iPhoneの利益率を5%程度にして低価格で売るとすごいことになるでしょう。
そんなことしたら、開発費用が回収できないかもしれませんが・・・。