Sprint T-Mobile買収を6,7月に提案予定
ソフトバンクがアメリカで狙っている、携帯電話サービス事業第4位のT-Mobileの買収ですが、6,7月に提案する予定そうです。
この買収には幾つかの関門があります。
まず、FCCと司法省を説得できるか?
次に新CEOに変わってから、T-Mobileは絶好調で第3位のSprintを追い抜きそうな勢いであること。
そのために買収価格が想定よりも膨らんでいること。
色々問題がありますが、このためにソフトバンクの動きが鈍くなっているしたら問題です。
またこの資金の捻出のために、キャッシュバックなどの施策を絞り込むかもしれません。
果たしてこの買収は成功するのか、注目です。
[ソース:Bloomberg]
ディスカッション
コメント一覧
企業買収資金に比べたら、キャッシュバックの資金なんてスズメの涙に思えんるですけど
そうでもないんですか?
難しいところですね。
例えばソフトバンクのQ2時点の負債は約9兆円。
T-Mobileの時価総額が約2兆5000億円。
買収にはプレミアつける必要があるので、20%プレミアつけると約3兆円。
ソフトバンクが買収表明直後の株価で考えるとプレミア付きで3兆4000億円。
さらにDISH社が対抗買収を表明するとさらに上がる可能性があります。
ということで、もし買収に成功した場合は負債が15兆~20兆円になります。
負債が増えても資産も増えるし、規模の拡大でコスト削減など行えればいいのですが、肝心のSprintがT-Mobileの追撃を受けて失速気味。
そこで買収が官僚するのでは、少しでも手元現金を確保しておきたいのと銀行との交渉でそのあたりを突っ込まれないようにする必要があるのではないでしょうか?
ただ一番気になっているのは、社長がT-Mobileの買収にかかりっきりで日本のオペレーションが止まっているのではないかと危惧しています。
2012年度の販売促進費を見ると、手数料とあわせて約5300億円。
このうちどの程度がキャッシュバックの費用か不明ですが、兆単位の買収費用を考えるとスズメの涙かもしれません。
恐らくソフトバンクの決算発表でこのあたりの話はかなり突っ込まれると思われます。