総務省 NTT光サービス卸のヒアリング その3
NTTが光サービス卸に参入することについて、ヒアリングを実施しています。
前回はソフトバンクの意見を紹介しました。
今回は一番打撃を受ける可能性の高いKDDIです。
KDDIはauやJCOMとのセット割りを実施しています。
このセット割のお陰で、導入前の固定系のシェア9.3%から2013年12月には17.4%まで上昇しています。
当然KDDIも光サービス卸には反対です。
ただしKDDIはドコモの主張に対して反論することで反対意見を述べています。
KDDIが注目している点は3つ。
1.サービスを行う場合、事業者によって条件を変えさらに条件は非公開とすることで、ドコモに有利な条件を提示するのでは?
2.サービス卸を利用して、事実上NTTグループ一体営業に乗り出すのでは?
3.サービス卸は現在の法律でも可能であるとしていが、本当はNTTグループの再結成ではないのか?
まず1ですが、NTTは現在条件が公開されているため各事業者が独自のサービスを提供できないと主張しています。
これを逆説的にとると、その御蔭でドコモが優遇されることはないという主張です。
2については、当然ドコモに対してもサービスを提供するため顧客情報のやり取りが発生します。
それを利用してNTTグループの一体化を目論んでいるのではないかと主張しています。
3については、NTTの主張に対して真っ向から反対しています。
現行法律の元では、違法という主張をしています。
ということで、KDDIはセット割りというよりも光サービス卸に対して反対という立場でした。
ここでNTTに参入されると、KDDIの今までの戦略を大きく転換する必要があるからでしょう。
[ソース:総務省]
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