2016年Q3 softbank決算発表を切る その3
ソフトバンクの国内移動通信事業は相当厳しい状況に陥っています。
ただ決算発表会では、あまりその状況がわかりませんでした。
なぜなのかと思い調べてみたところ、巧妙に数値を隠していたことがわかりました。
流石に孫社長です。
都合の悪い数字は発表しないようにしていました。
どのような隠したのか、前年同期の決算発表の資料と比較してみました。
左が2015年度Q3、右が2016年度Q3の発表資料です。
営業利益は増加しているので、きちんと発表資料の中に含まれています。
ARPUは2015年度Q3を最後に減少に転じました。
そのため2015年度Q4では、前年同期比でプラス、2016年度Q1ではサービスARPUが前年同期比でプラスをアピールしています。
ただしそれ以降はサービスARPUは横ばい、通信ARPUは減少に転じたため発表資料への掲載はなくなりました。
解約率ですが、2015年度Q3では少し増加しました。Q4も引き続く増加したため発表資料への掲載はありません。
ただし2016年度Q1,Q2は大幅に改善したため、再度掲載され、2016年度Q3は悪化したので掲載されていません。
国内通信事業を好調に見せる資料が少なくなっているので、前年同期比で増加している累計契約数を2016年度Q3では掲載しました。
こちらはあと2四半期程度プラスを維持できるので、今後も掲載されるでしょう。
ただこれも減少に転じた場合、ソフトバンクの国内事業をよく見せる資料がなくなってしまうのでどうするのか注目です。
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