韓国携帯料金事情 その4
今回韓国の調査団が各国に実際に渡航し、契約してその結果を報告しています。
前回は通信速度が他国よりも圧倒的に早いということを紹介しました。
今回は携帯料金についてです。
料金についてはパケットの容量、音声通話が無制限等で色々な料金があり比較が非常に難しくなっています。
左が小容量プラン、右が大容量プランです。
まず3.5GBプランでは、韓国が41,360ウォン(約4,300円)、アメリカが3GBで80,500ウォン(約8,300円)、カナダが2.5GBで72,600ウォン(約7,500円)、ドイツは4GBで58,800ウォン、フランスも4GBで43,100ウォン、スペインは2.5GBで43,100ウォンとなっています。
大容量プランでは、韓国が11GB+2GB/日で52,170ウォン、アメリカが18GBで148,700ウォン、ドイツが10GBで143,900ウォン、スペインが15GBで137,400ウォン、カナダが15GBで135,600ウォンでこちらも韓国が圧倒的となっています。
結局、韓国が通信速度、料金ともに圧倒的に安いという結果になっています。
ついでにここに日本の料金も追加してしみました。
まずは小容量プランで3GBの場合、auが4,200円で提供しています。
比較のために1GBあたりに変換していますが、ほぼ平均に近い料金となっています。
次に大容量プランですが、日本では15GBで12,500円で提供されています。
面白いのは、小容量では料金の高かったアメリカ、カナダは、大容量では日本並に低価格となっています。
一方小容量で安かったドイツは、逆に大容量では圧倒的に高くなっています。
日本は大容量でもほぼ平均です。
パケット料金を見ると、日本は決して高くないことがわかります。
各国の傾向をみると、圧倒的に安いのは韓国、アメリカ・カナダは大容量ユーザーを優遇し、小容量ユーザーには高めの料金にしています。
これはユーザーに高めのプランを選択させ、できるだけ自社にユーザーを囲い込む戦略と考えられます。
逆にドイツは、小容量プランのユーザーを優遇し大容量ユーザーは冷遇されています。
この場合は、ユーザーはパケット容量を抑制する方向に動くので、ネットの使用率はかなり下がるのではないでしょうか?
日本の場合は、どっちつかずと言った状況です。
恐らく各キャリアはアメリカのように大容量を優遇したいのでしょうが、総務省の意向でそれが出来ないでいるのでしょう。
結果、シェアプランもそれほど急速に普及せずというどっちつかずの状態に陥っているように見えます。
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