ハイエンドスペックでエントリーレベル価格のスマホ登場
現在のスマートフォンの市場は、主に3つのクラスに分かれています。
アップルやサムスン、ソニーなどか争っているハイエンドモデル。
サムスン、ソニー、HTCなどが新興国向けに販売しているミドルレンジモデル。
そして中国企業などが自国や新興国向けに販売しているエントリーモデル。
当然ハイエンドモデルのほうが利益率が高いのですが、販売台数の伸びは頭打ち状態です。
これに対してミドル/エントリーモデルは、新興国市場などでの伸び率が高くなっています。
そんな中で、ハイエンドレベルのスペックを持ちエントリーレベルの価格のスマートフォンの販売が開始されました。
中国の新興企業のOnePlusという会社が開発したものです。
早速スペックを見てみましょう。
OnePuse One | Galaxy S5 | Xperia Z2 | |
サイズ | 152.9×75.9×8.9 | 142×72.5×8.1 | 146.8×73.3×8.2 |
重さ | 162g | 145g | 163g |
ディスプレイ | 5.5インチ | 5.1インチ | 5.2インチ |
解像度 | 1920×1080 | 1920×1080 | 1920×1080 |
画素密度 | 401PPI | 432PPI | 424PPI |
カメラ | 13MP/5MP | 20.7MP/2MP | 20.7MP/2.2MP |
RAM | 3GB | 2GB | 3GB |
ストレージ | 16GB/64GB | 16/32G B | 16GB |
外部メモリ | – | 128GB | 128GB |
防水・防塵 | – | IP67 | IP58 |
無線 | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
OS | CyanogenMod 11S | Android4.4.2 | Android4.4.2 |
CPU | Snapdragon 801 MSM8974AC Quad-core 2.5GHz Krait400 | Snapdragon 801 MSM8974AC Quad-core 2.5GHz Krait400 | Snapdragon 801 MSM8974AB Quad-core 2.3GHz Krait400 |
GPU | Adreno330 | Adreno330 | Adreno330 |
バッテリー容量 | 3100mAh | 2800mAh | 3200mAh |
2G(GSM) | GSM 850/900/1800/1900 | GSM 850/900/1800/1900 | GSM |
3G | WCDMA 1,2,4,5,8 | HSDPA 850/900/1900/2100 | HSDPA |
LTE | LTE1,3,4,7,17,38,40 | LTE | LTE |
通常は公表しない部品のメーカー名まで挙げています。
カメラは、ソニーのEXMOR IMX214、ディスプレイはJDIとなっています。
価格は16GBで299ドル(約31,000円)、64GBで349ドル(約36,000円)と格安です。
販売国は、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、香港、イタリア、オランダ、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、台湾、イギリス、アメリカとほぼ主要国全てとなっています。
残念ながら日本がありませんが・・・。
販売開始は、2014年Q2ですが、4月25日に限定100台販売予定だそうです。
[ソース:OnePlus]
ディスカッション
コメント一覧
この手の中国製品はCPUの周波数とコア数だけハイエンド(に見える)という製品が多かったですが、そういうものに比べるとかなりましですね。
製造難度が高い防水防塵に対応していないのはわかりやすいところですが、日本では販売されないにせよ、メーカー保証、OSアップデートなどのアフターサービスがどのぐらいあるのかは購入する場合、気になるところだと思います。CyanogenModに食指が伸びる人向けだと言われたらそれまでですけど…(笑
部品ではなく製品としての質がどのぐらいかというのは実物が出てこないとわからなさそうです。
カメラなんかは受像素子だけではなく、レンズやソフトウェア処理も含めたトータルの質が問われるのでまっとうなメーカーの高価格の端末でも苦労するところですし、耐久性も気になるところだと思います。
バッテリーも充電サイクル数を犠牲にして容量を増やせるものなので容量の数字だけでいいものだと判断できないですね…。
GooglePlayに対応しているのかというところも不安に思いましたが、フォーラムでも同じことを思って質問している人がいて、それは問題ないという回答がされていました。
日本はスマホはファッションアイテム的でブランド志向で選ばれるのと同時に0円当たり前という意味不明な市場だったので、こういう端末は入り込むのが難しいですね(笑
このメーカーの第一弾のスマホなのでまったく製品品質の予想が出来ないのがつらいです。
ただトータルではかなりの出来のように見えます。
日本で販売しても、極少数しか売れないと思います。(⌒-⌒)
性能で売れるなら、Galaxyもっと売れてるはずですから。
が、グローバルな視点で見たい場合、ハイエンドの端末には価格面で凄いプレッシャーになると思います。
逆にミドル/エントリーレベルの端末に対してはスペック面で凄いプレッシャーになるでしょう。
ただこのメーカの戦略がよく読めません。Amazonのように利益0でもシェアを広げることを目標にしているのでしょうか?
コスト低減は、ネットワークを通じての販売を行うことで実現できていますが・・・。
今後も注目していこうと思っています。
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