総務省 通信規制見直しについて その3
通信費を安くするために色々動いている総務省。
多分そんなに上手くいかないと思いつつも色々影響があるので、注目しています。
前回と前々回は携帯関係について紹介しました。
今回は固定回線についてです。
現在NTTは所謂NTT法に縛られて、ドコモなどに回線提供ができません。
さらに全ての会社に同一条件での契約が義務付けられているため、価格も横並びとなっています。
今回NTTは光アクセスのサービス卸を行うことで、この制約の突破を図ろうとしています。
恐らく総務省も認める方向なので。近いうちにドコモがセット販売に乗り出す可能性が高いでしょう。
NTTがこの方針を打ち出した理由は、思ったほど固定回線の契約者が伸びず、回線が余っている状態にあるからです。
簡単に言うと、高速道路を作ったのに車が走っていない状態になっています。
当然これでは稼げないので、稼ぐための手段として考えたのがサービス卸です。
これを行うことでNTTは何が嬉しいかと言えば、
1.相対契約で行い、料金水準は非公表
2.規模による条件の違いが発生
3.先行してセット販売している事業者の料金を意識した設定料金にする
今までは、1事業者に有利な条件を設定すると、全ての事業者にも同等の条件を適用する必要があります。
今後は規模による条件の違いを行うことができるようになります。
ただし規模が同じ場合は、同等の料金設定にするようです。
また先行事業者の料金を見て決めるので、不当に安い価格設定にする必要もありません。
このままNTTが実施してしまうと、NTTのシェアが急拡大する可能性もあるので、ある程度総務省が規制を加えると思われます。
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