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2014年Q3ドコモ決算発表を切る その1

ドコモが2014年Q3の決算を発表しました。
全般的にはまだまだの状態ですが、ようやくARPUが下げ止まってきたのが少しだけ朗報と言えるでしょう。
解約率も低い状態を維持していますが、Q4では跳ね上がるでしょう。
MNPもかなり落ち着いているのですが、まだプラスに転換できていなようです。

まずMNPの状況ですが、2014年度はかなり落ち着いていることがわかります。
これはドコモの施策効果というよりも、ソフトバンクがある程度のシェアを確保したことであまり攻撃的な施策を出してこなくなったことに起因していると思われます。
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解約率も2013年度と比較してあまり大差ない状態です。
MNPが改善している一方で、解約率も低い状態ということは転入転出の動きが少ないことを意味しています。
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一方直近5年の解約率を見ると、2013年よりも下回っていますが傾向としては2011年度に似ていることがわかります。
この状況だと、Q4の解約率は0.85%程度になると予想されます。

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次は純増数についてです。
意外なことに前年同期比に対して3.4倍の純増を記録しました。
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直近5年を見ても、2014年度は期を追うごとに増加していることがわかります。
傾向としてはかなりいい状況と言えます。

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端末の新規販売台数も増加しています。
ただし新規販売台数の内訳を見ると、未だにFOMAが全体の1/3を占めています。
FOMAの根強い人気が伺えます。
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総販売台数も順調に増加しています。
過去5年を見ても、直近3年は綺麗に四半期毎に増加していることがわかります。

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注目のARPUですが、音声ARPUは下げ止まった感が出ています。
ただし月々サポートを考慮すると、未だに下げ止まっていないので本格的な反転にはまだまだ時間がかかりそうです。

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契約数などは増加しているのにもかかわらず、それが収益に結び付いていなようです。
特にARPUの傾向を見ると、音声定額によりある程度の減少は見込んでいましたが、そのかわりにデータARPUが伸びるという予想が外れているように見えます。
唯一の朗報は、月々サポートの影響を受けないスマートARPUが伸びていることでしょうか?
また個々に来て通話時間が増加に転じているのも気になります。
音声定額の影響が徐々に出できているのかもしれません。

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Posted by mobilego