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Apple Pay VS ウォルマート連合 その1

2014年11月5日

iOS8.1のリリースが開始されてから、Apple Payの本格サービスが開始されました。
それに伴って、Apple Payに参加する企業、参加しない企業の動きが活発化してきました。

Apple Payに参加しない大手の企業としては、ウォルマートがあります。
現在ウォルマートは、CurrentCという決済サービスの提供を目指しており、Apple Payを採用することはないでしょう。


このCurrentCに参加する企業の中でアメリカの大手薬局チェーンのCSV/ファーマシーなどは、Apple Payの使用を避けるために全てのNFC端末を停止しました。
これは新たにCurrentCを使用したモバイル決済システムの開発を行っており、これを採用するための処置です。
なおこのシステムは2015年初めに稼働する予定です。

CurrentCはNFCを必要としない半面、QRコードを使用して決済を行います。
このシステムは少し複雑で、大きく2つのステップに分かれています。

1.携帯にQRコードを表示する。
2.レジ係がそのQRコードをスキャンする。

そのシステムの特長は、所謂クレジット系のネットワークを使用しないところにあります。
つまり直接顧客の銀行口座から引き落とすことで、クレジット系の手数料を削減することを目的としています。
さらに顧客の購入データを追跡することで、様々なサービスを提供することを狙っています。
買い物客に対するメリットは、クーポンなどを提供することで安く物を購入できるようになることです。

 

アメリカでは決済システムに関わる戦いが開始されています。
Apple Payは顧客情報を店に与えないことを目的としており、顧客目線でのサービスのように見えます。
必要な料金は銀行等から徴収すると言われていますが、結局は各店が何らかの形で負担することになるのではないでしょうか?
一方のCurrentCは完全に各店が使いやすいように設計されています。
顧客の買い物パターン、嗜好は各店舗にとっては重要なデータだからです。

今後どちらがより優位になるのか不明ですが、何れにしてもクレジットカードがなくなることないでしょう。

[ソース:9to5mac]