Apple Payの利用は進まず
昨年発表され、各金融機関の導入が進んでいるApple Payですが、やはり一般ユーザーの利用はあまり進んでいないようです。
調査会社のPhoenix社がApple Payの4ヶ月間の調査結果を発表しました。
それによると、82%のユーザーがApple payをクレジットカードとリンクさせていました。
一方で、53%のユーザーがデビットカードと、20%のユーザーがプリペイドカードとリンクさせていました。
ただApple Payの利用者の59%が実際の店舗で購入使用と店にいきましたが、47%がApple Payを使用することができなかったそうです。
さらに2/3のユーザーがApple Payを使用するときに幾つかの問題があったと報告しています。
やはりApple Payの利用は急激に増えることはなく、数年かけて広がっていくようです。
これはAppleの問題もありますが、サービスを提供する会社のデータベース等の不備も影響しているようです。
[ソース:phoenixmi]
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コメント一覧
記事の訳文がぴんと来なかったのですが、原文を読んで資料に当たってやっと意味が分かりました。
Apple payをクレジットカードにリンクさせた82%のユーザーの内、53%は与信不要で銀行口座に紐づいているデビットカードとリンクさせていて、20%がウォールマート等が発行している再チャージ可能のブランド汎用プリペイドカードとリンクしていた、ということですね。
ここから読み取れることは、NFC決済は消費者の購買情報を独占していた決済ネットワークブランド(ビザ/マスター)の支配からの脱却を狙う動きがあったと思うのですが、実際にはほとんどの人が決済ネットワークブランドが提供する決済手段の延長にしかしていない。
しかしながら決済手段は与信が必要なクレジットカードからデビットカードへ、さらには銀行口座も不要なノンバンク発行のプリペイドカードへと移行が進んでいる。
という感じで、与信が不要な発行形態のカードへの移行が進んでいるものの、決済市場の勢力図がひっくり返るようなことにはならなかったようですね。
アメリカで汎用プリペイドカードの利用が進んでいるのは移民が多く銀行口座を開設できないという事情があるようで、日本とは背景が異なるようです。
Apple Payが決済手段として生き残るのかどうかはよくわかりませんが、特に世界が変わるようなことは無いようですので、あまり興味がなくなってしまいました。
NFC決済では日本の方がまだ独自基盤の勢力ががんばっている感じがします。
プリペイドカードではなくておサイフケータイの方だとクレジットカード経由のチャージが基本になってしまっているとは思いますが…。
こんにちは。icさん。
そうですね。
数多くの金融機関と提携した!!との記事はみかけますが、実利用という点ではまだまだです。
そういえばsuicaなども利用が広がるにはそれなりに時間がかかりましたから。
ただsuicaは電車に利用できるという大きなメリットがあったので移行が進んだのでしょう。
確かに使うと便利ですから。(⌒-⌒)