2014年Q2ソフトバンク決算発表を切る その2
いつもならば決算発表のプレゼン資料に通信関係の情報が記載されているのですが、今回はほぼ0でした。
逆に投資会社ソフトバンクの説明ばっかりで、このブログの内容とは少しかけ離れてしまいます。
とりあえず通信関係の情報は決算短信に記載されているのでそれを読んでみました。
まず増加数です。
ここ5年で最低の状態であり、それほどソフトバンクが契約者の獲得に動いていないように見えます。
Q1,Q2がほぼ変化なしなのは、iPhoneに依存しているためでしょう。
そのためQ3は増加する傾向にありますが、今年はあまり増加しないのではないでしょうか?
一方の解約率ですが、ドコモの解約率低下とauの例年どおりと比較すると高水準であることがわかります。
これでは通信関係の情報をプレゼンに載せるわけにはいきません。
この2つの指標を見る限り、ソフトバンクは契約の流出状態に突入する可能性が高まっていか、もしくは流出しているのかもしれません。
これはQ3の状況が非常に重要になります。
2013年の時のようになるのか、それとも2010年の時のようになるのか。
何れにしても、ドコモの改善の影響を一番受けたのはソフトバンクのようです。
ディスカッション
コメント一覧
お金を払ってくれない契約者は切るという方向でうまくいっていればいいのだと思うのですが、ARPUが下がっているので上客に逃げられてしまっていますね。
「音声端末における通話利用の減少」とあるので音声通話のヘビーユーザーのドコモへの転出が無視できないぐらいにあったのではないでしょうか。
ただ国内よりSprintの立て直しの方が急務なのでしょう。
KDDIより早くCDMA2000を停波できたら本気を感じられますね。
Sprintは予想以上に厳しい状態のようです。
Sprintもおいしくない契約者は切るといっていますが、如何せん通信事業は設備投資に費用がかかります。
美味しくないからといって切っていくと、せっかくある設備を活かせなくなると思います。
高速道路を作っても誰も使わなければ一銭の価値もないのと同じだと思います。
ソフトバンクはARPUも下がっていますし、純増もダメ。
以外に厳しい状態と思いますが、今回の決算発表を見ると日銭を稼げる通信会社を持った投資会社に変身するようです。
調達コストをかなり抑えられるので、投資会社としてはかなり楽なのでしょう。
一兆円の損失を出しても倒れないドコモですから、ソフトバンクも余裕で投資できるのでしょう。