総務省 SIMロック解除のガイドライン
総務省がSIMロック解除に関するガイドラインを公開しました。
その中でSIMロック解除に関する懸念点とその対策を明示しました。
1.端末が必ずしも他の事業者のサービスに対応していない
利用者に対して適切な説明をした上でその選択をゆだねることが適当
2.販売促進費を抑制せざるを得ないため、端末価格が上昇する可能性がある
現状端末の価格相当分が月々の利用料金から割り引かれるので大きな問題にはならない。
またキャッシュバックなど行き過ぎた問題を抑制する効果が期待できるので、むしろ望ましい。
3.事業者独自ブランド戦略を進めるインセンティブが失われる恐れがある。
独自ブランド戦略は、端末の魅力を最大限生かすサービスを開発・提供することで進めるべきである。
ということでSIMロック解除することに何ら問題がないという判断に至ったようです。
なおSIMロック解除を行わなくてもいいものとして、汎用的にデータや通信を行う端末以外のものと、技術的に解除が困難なもの、特定の事業者の通信方式・周波数のみに対応してものを想定しているようです。
また端末販売時とSIMロック解除時に以下の事項を説明することが適当としています。
端末の販売時
1.SIMロック解除対象端末か?
2.SIMロック解除に係る条件と手続き
3.他社のSIMカードを差し込んだ場合に全部もしくは一部利用制限されるアプリ等があることの説明
4.端末が対応している周波数と通信方式
SIMロック解除時
1.SIMロック解除に関する条件と手続き
2.他社のSIMカードを差し込んだ場合に全部もしくは一部利用制限されるアプリ等があることの説明
3.SIMロック解除した端末の故障・修理に関する問い合わせ窓口
良く読んでみると、やはりSIMロックを解除するには自ら申請する必要があるようです。
今までSIMロックを解除しなかった人が、無料になるからと言って果たして解除するでしょうか?
しかも周波数や通信方式を説明して理解できるのか?
CDMA/WCDMA/PCS/GSMなど理解できるとはとても思えません。
ただ買取ショップにもっていく時に、SIMロックを解除して持ち込むこと!!という制限ができると嫌ですね。(; ̄Д ̄)
[ソース:総務省]
ディスカッション
コメント一覧
わたしはまずSIMロック解除済み端末でMNPした時に利用できなければいけない機能を何と定義するかが重要だと思って資料を見てみました。
資料はそういう書き方はされていないのですが、必須の要件は音声通話だけのようですね。
あとは変な制限がある端末を消費者がどう評価するかなのでしょう。
端末販売の際にはAPNロックがあることなどは説明しなければいけなくなりますから、意識させられるようにはなりますね。
私はドコモどSIMロック解除しましたが、他社のSIMを刺した場合に最悪使えないどころか故障する可能性があると脅されました。(⌒-⌒)
キャリアとしては自社のシステムでは試験等しており保証できるたけど、さすがに他社のものは保証できないという立場なのでしょう。
実際に真面目に説明すると、膨大な資料を集めないと無理です。
音声のみはなんとか説明できるでしょうが・・・。
結局SIMロック解除をするユーザーは、最初からSIMロック解除された端末を購入して使うのではないでしょうか?
そもそもこの辺りの話を真面目にするには、かなりの知識と他社情報が必要です。
一番の問題は、壊れた端末は誰が修理してくれるの?ということでしょう。
単純に考えると端末メーカーですが、XiaomiやHuaweiの端末などは無理でしょう。
端末の修理はSOL24を買ってみたらメーカー1年保証がついていましたので、国内発売端末については有償になる場合でもメーカー修理が受けられるのだと思います。
修理対応してもらえることはそれなりに価値があるとは思いますが、実際には定価で8万円以上もする端末の修理費用を負担するよりも中古の端末を購入するほうが安いとなってしまうと思います。
SIMロックフリー端末でキャリアを渡り歩くのが普通になるような未来には、通信契約に付帯した端末保証サービスではなく、家電量販店で家電にかけられる保険のような、端末自体に長期保証をつけられないと安心して使い続けられないと思います。
そうですね。
例えばビックカメラやヤマダ電機でテレビなどを購入しても、結局メーカー保証よりも店舗保証を利用します。
逆にSIMフリーになると、このような量販店がテレビのように保証を付けてくるパターンが増加するかもしれません。
そうすると、通信キャリアも今後どうすべきかもっと真剣に考える必要があります。
色々やっているようですが、なかなか新しい利益の源泉が見つからないようですが・・・。
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