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Lollipopの暗号化でスピードが60%ダウン

GoogleのAndroid5.0のLollipopではディスクにデータを保存する場合、暗号化されて保存されます。
この暗号化のために、大幅にディスクへのアクセスが低下していることが判明しました。

まずAndrobenchで開発社向けのNexus5でテストベンチを実施したときに、大幅に速度が改善していました。
これはソフトウェアの最適化により改善を大幅に上回っていました。

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この原因がLollipopの暗号化によるものであることが判明しました。
Lollipopでは、ディスクへの暗号化がデフォルトでONにされています。
さらに最初からLollipopのOSでアクティベーションを行った場合、暗号化をOFFすることはできません。
OSをアップデートした場合し、そのとき暗号化機能をONした場合は、暗号化機能を再度OFFにできます。
このベンチマークでは、Nexus5は暗号化をOFFにし、Nexus6では通常暗号化をOFFにできませんが、特別にOFFにしたバージョンを準備してもらいました。
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結果をみると圧倒的にパフォーマンスがダウンしていることがわかります。
これほどパフォーマンスがダウンする理由は、ソフトウェアで暗号化している上にハード的にこの処理を高速に行う機能が実装されていないためと思われます。
今後ソフトウェアの改良でパフォーマンスが改善することを期待したいのですが、ハード的な対応を行う必要があるかもしれません。
ただしそのときはせっかく暗号化したものが、ハードを解析することで復号化される危険性もあります。

[ソース:anandtech]